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情報医工学が目指すもの

医学と工学の知識を持った高度医療人として

広島大学大学院医歯薬学総合研究科、広島市立大学情報科学部・大学院情報科学研究科、広島工業大学情報学部の3大学(学部・研究科)は平成21年度文部科学省大学教育充実のための戦略的大学連携支援プログラム(略称:戦略GP)として「医療・情報・工学連携による学部・大学院連結型情報医工学プログラム構築と人材育成」の採択を受け、平成21年8月から運営を開始しました。

平成22年度(平成22年4月)から学士課程プログラムとして新たな講義を3大学間でスタートいたします。広島市内に位置する3大学の特徴を活かした講義・実習を展開することで、医療系の知識を有した情報系・工学系技術者および、情報工学系知識を有した高度医療人の育成を目的としています。また、学士課程と大学院課程を連結することで広島の地域に根付いた高度専門職業人を輩出することが期待されているプログラムです。

プログラム代表

広島大学大学院医歯薬保健学研究科長

小林 正夫

学士課程教育には広島大学が施行しているプログラム制教育(到達目標型教育プログラム「HiPROSPECTS®」)を導入します。「HiPROSPECTS®」では明確な到達目標。到達度のチェック、社会のニーズにあった知識とスキルの獲得、他の専門分野の知識習得を基礎コンセプトとして、学生のキャリア活動を円滑に行うことが可能です。3大学が運携することにより、新分野の創出,地域で活躍できる人材育成そしてキャリア活動の充実への効果が期待されています。

また、大学院課程では医療・情報・工学の異分野が融合し、従来の単独研究科では不可能であった新しい研究分野の発掘と研究の発展が期待されます。本事業での学士課程卒業生が継続して大学院課程に進学し,研究の発展と高度専門職業人への道に進んでいただけるものと思っています。 3大学のお互いのキャンパスは30分以内で行き来が出来ますが、実習、演習などのそれぞれの大学に出向かなければならないもの以外はすべてIT技術を駆使した双方向授業システムを構築して行います。授業時間はそれぞれの大学の必修科目の妨げにならないような時間を選ぶ予定です。

また講義内容は何らかの方法で保存し、いつでも受講、復習が出来るように、また学生と教員間のコミュニケーションにも通信技術を活用し、3大学で共有できるe-learningシステムも導入する予定です。特に、広島市立大学、広島工業大学の学生に対しましては、医療系学部や病院の臨床現場に直接参加していただける機会を準備しています。3年次に学ばれた知識を持って、4年次には医療系実習をなるべく学生の希望に応じた分野での病院での実習が実現出来るように考えております。従来では経験できなかった分野の知識と実践能力を有して,学士課程を卒業そして大学院課程で研究の発展に繋げていただく予定です。

戦略的大学関連携支援事業の目的としては、新しい教育プログラムの開発と向上、単位互換等を活用した幅広いプログラムの構築、教員や職員の教育内容改善、職能開発、教育環境の充実のための設備の共同利用やIT環境の整備,地域の知の拠点形成、教育研究のさらなる高度化,大学院課程教育の充実と研究発展が挙げられます。いずれも今後の大学の存在に関わる重要な内容であり、3大学が共通の認識を持ち、一つの大学という意識の基に連携事業が形成、発展していくものと考えています。

最後に、3大学連携による「情報医工学プログラム」の魅力に惹かれ、一人でも多くの学部生、大学院生が本プログラムに参加してくれることを期待しています。学生の集まるところに学問、 研究そして大学の発展があると確信しています。

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