数学を勉強したくて入った学部ですが、
「情報医工学」という未知の分野はいい経験になりました。

広島市立大学の情報科学部には数理研究室という研究室があり、高校生の時にインターネットでみて、ここなら自分が学びたい数学が勉強できるかなと思い選びました。ですから、医療分野はまったく視野になく、「なんとなく」といった感じでプログラムを受講しはじめました。 しかし、情報工学系で学んでいる限り、医療現場を内側から見る機会はこれまでもこれからもまったくないと思います。

今回、プログラムの中で初めて間近でその様子を見ることができ、体験できたのはとてもよかったと思います。 なかでも、実習の中の遠隔手術では、システム工学科で学んでいる通信や機械を動かすシステムを実際に利用した最新技術を体験でき、貴重な経験になりました。将来的には、このシステム工学で学んだ知識を活かしながら医療の分野へ進むことができればいいなという将来的な展望も見えてきました。

手術の映像など、少しショッキングな講義もありますが、それも全て経験です。

5日間の実習は、実際の手術風景や健診風景、CTを撮っているところをすべて見させていただいて、最後にレポートを提出します。医療に関する基礎知識を学ぶなかで、実際の手術風景をビデオでみることがあり、多少ショッキングな映像も講義のなかで展開されますが、それも全て経験です。 情報科学部は、実験や演習が多く、レポート提出も量が多いので、時間のやりくりは大変かもしれませんが、自分たちの作ったシステムの先にあるものを発見したり体験できる、とてもやりがいのあるプログラムです。

自分の知らない分野なので、分からないことだらけですが、身構えるのではなく、分からないことも積極的に受講していれば興味の持てることもでてきて、面白いプログラムだと思います。

伊藤拓也(情報科学部システム工学科4年生)

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