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学生の声 伊藤拓也さん

広島大学の教授へ直接アポイントをとり、研究室のドアをたたきました。

情報医工学プログラムで印象に残っているのは、プログラムの一環で行われた「研修」です。これは3大学が集まって三朝医療センターと岡山の人形峠にあるウラン採掘工場跡の解体作業を見に行くというものです。三朝医療センターでは、ラドン温泉を用いた温泉療法などを見ました。おじいさんやおばあさんが温泉内を歩いているのを見学したり、温泉水を実際に飲ませてもらったり。研修は1泊2日だったのですが、施設の見学以外では、3大学の学生が集まってディスカッションし、その内容をプレゼンで発表するなど、工大や広大の学生とも密にコミュニケーションが取れ、打ち解けて話すいい機会になりました。
実は僕は、広島大学の大学院に進みます。医学部の研究科で医歯薬学総合研究科です。

そのきっかけとなったのは、もちろん情報医工学プログラムでした。医工学の授業が終わったあと、広大の先生が「私の研究内容に興味のある人は連絡ください」と名刺を置いていかれたんです。そのときいただいた名刺に連絡して、実際に広大の研究室を見学し、どういうことをしているかを具体的に聞いたうえで、進学を決めました。市立大の先生には、「広大医学部の大学院に進む学生は初めて」ではないかと言われて、少し嬉しかったですね。将来医学に携わりたいと思っている人は、医工学プログラムを受けてみるのはとてもいい機会だと思います。広大医学部の先生の連絡先なども知れるし、大学院の紹介もしてもらえます。

物理や化学、医工学、経済にも使われる「数学」を活かせる分野に進みたいです。

僕は今、数理科学研究室でリアプノフ関数という関数を研究しています。もともと数学に興味があったのですが、実は数学は、いろんな分野に使われていて、物理や化学生物学、経済にも使われています。なにかしらに数学は絡んできています。そんななかで、日本は数学に厳しいと思う。中学や高校で、どんどん数学の授業が削られていき、理系の学習時間が減ってきているんです。それはおかしいと感じています。数学は、論理的思考を養うのにとても役に立つし、前述したようにいろんな分野に関わってきています。経済や物理、力学、もちろん情報医工学などいろいろな分野に絡めていけば、数学はまだまだ可能性をもっていると思うので、将来は、「数学」を活かした分野へ進みたいと思っています。

伊藤拓也(情報科学部システム工学科4年生)

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