「情報、工学、医療が紡ぐ新しい世界」
-医療の未来を考える―と題した、情報工学展を実施
情報医工学プログラムの受講者が、広島大学の霞祭に参加。
3大学が力を合わせて最先端医療を紹介。
市立大は工大と共同制作した「ゲートシステム」をはじめ、
3枚のパネルを発表しました。
「ゲートを通るだけで健康状態を測れる「ゲートシステム」
当日、ゲートシステムメイン製作者の吉岡敬介君に代わり
説明してくれた伊藤拓也君
3大学合同のセミナー合宿中に行われたディスカッションで発案されたのが、このゲートシステム。現在、健康診断は年に1回程度。しかも誰もが手軽に受けられるようなものではなく、自分の健康状態を常に把握することは難しい状態にあります。そこで、もっと手軽に健康状態を知ることができるシステムはないかと考えたのが「ゲートシステム」発案のきっかけでした。
今回展示したものは、センサーを取り付けることにより、おおまかな身長がわかるように設定。10㎝刻みに取り付けた赤外線センサーで、ゲートを通るだけでおおよその身長がわかります。将来的には、身長、体重、脈拍や血圧、骨密度といったものも測れるようになればと考案中。展示されたゲートは、基盤や外枠を工大の学生が制作し、プログラムを市立大の学生が行いました。
介護者や家族とのやり取りを容易にする「意志伝達装置」
手足が不自由であったり、言葉を話すことが困難な人のために開発されたのが「意思伝達装置」。コンピュータやソフトウェアを用いて、自分自身の意思を第三者に伝えるためのものです。現在でも、まばたきなどの小さな動作を始め、視線や脳波から意志を伝達する装置が実現しています。
今後は、家族や介護者とのやりとりを容易にするなど、より身近にこの装置が使え、実用化を目指すという内容を展示しました。
川端勇馬君と、藤井美奈さん、西條直人君。3人とも、医工学プログラムは楽しんで受講しているそうです。
糖尿病を簡単に測定する「バイオセンサー」
増え続ける糖尿病予備軍の血糖値を簡単に測り、判断することで糖尿病予防につながる装置「バイオセンサー」を紹介。レセプターで分子情報を認識し、トランスデューサーで分子情報を電気信号に変換。センサーの材料として利用しているものです。
さらに、糖尿病を検査するグルコースバイオセンサとその使用例についても説明し、糖尿病を測定する方法と、その測定種類を展示紹介しました。
3年生の小田敬子さん。実物のバイオセンサーも展示しました。